共有学習カードに、楠山正雄さんの小説「猿かに合戦」があります。
猿かに合戦の全文読むことができます。
一
むかし、むかし、あるところに、猿《さる》とかにがありました。
ある日|猿《さる》とかにはお天気《てんき》がいいので、連《つ》れだって遊《あそ》びに出ました。その途中《とちゅう》、山道《やまみち》で猿《さる》は柿《かき》の種《たね》を拾《ひろ》いました。またしばらく行《い》くと、川《かわ》のそばでかにはおむすびを拾《ひろ》いました。かには、
「こんないいものを拾《ひろ》った。」
と言《い》って猿《さる》に見《み》せますと、猿《さる》も、
「わたしだってこんないいものを拾《ひろ》った。」
と言《い》って、柿《かき》の種《たね》を見《み》せました。けれど猿《さる》はほんとうはおむすびがほしくってならないものですから、かにに向《む》かって、
「どうだ、この柿《かき》の種《たね》と取《と》りかえっこをしないか。」
と言《い》いました。
「でもおむすびの方《ほう》が大きいじゃないか。」
とかには言《い》いました。
「でも柿《かき》の種《たね》は、まけば芽《め》が出て木になって、おいしい実《み》がなるよ。」
と猿《さる》は言《い》いました。そう言《い》われるとかにも種《たね》がほしくなって、
「それもそうだなあ。」
と言《い》いながら、とうとう大きなおむすびと、小さな柿《かき》の種《たね》とを取《と》りかえてしまいました。猿《さる》はうまくかにをだましておむすびをもらうと、見《み》せびらかしながらうまそうにむしゃむしゃ食《た》べて、
「さようなら、かにさん、ごちそうさま。」
と言《い》って、のそのそ自分《じぶん》のうちへ帰《かえ》っていきました。
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2007年12月 4日 11:44 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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